教員採用試験に合格・採用された場合は、地方公務員になります。公務員試験同様に競争倍率は年々低下しています。「学校の先生になりたい」という希望があるなら、学生時代に教職課程を履修し教員免許状を確実に取得しておきましょう。
教員採用試験は、教育実習や就活等と重なる時期に実施されるのでしっかりしたスケジューリングが必要です。併願する場合も含め願書配布から二次試験までは日程がタイトですので注意しましょう。
筆記試験(一次)より人物試験を重視する方針が文科省より示され人物試験突破のハードルは上がっています。どのような試験が課せられるのか確認しておきましょう。
個人面接は、最重要です。ほぼどの自治体の採用試験でも課せられ、熱意や教員としての資質まで多角的かつ客観的に見られます。面接官も学校関係者以外の民間を含めた外部からの登用も増えています。集団面接の実施は個人面接に比べ一次試験で課されることが多いですが、他の受験者と比較評価されることを視野に入れておく必要があります。集団討論も多くの採用試験で実施されます。個々の考えや資質、個人面接では計れない集団内での協調性・適応性などを様々な見地から分析・評価されます。
模擬授業・場面指導は、即戦力となる教員の発掘に有効性があるため、理解力や創意工夫、柔軟性や対応力など場面に応じた臨機応変さも評価されます。日頃から授業構想や板書計画、教育現場での事柄をチェック・情報収集しておきましょう。
一人だと苦労して集めた情報が上手く活用できなかったり、「面接官やほかの受験生がいない」などで面接や集団討論の練習が出来なかったりとなかなか試験準備が進まない場合を多く見かけます。採用試験志望者が集う東京アカデミーでは、講師や志望者同士が力を合わせ不足部分を埋め合わせていくので自然と連帯感が生まれ、試験勉強のモチベーションアップにもつながっています。