疾病の成り立ちと回復の促進の重要事項の○×問題です。
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食道癌は、飲酒と関連がある。
MDRPやMRSAは、多剤耐性菌である。
MDRPとは多剤耐性緑膿菌、MRSAとはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌のことです。
炎症の際には、崩壊した細胞などからヒスタミン、ロイコトリエンなどの化学伝達物質(炎症メディエーター)が放出される。
接触皮膚炎はⅠ型アレルギーである。
遅延型アレルギーであるⅣ型アレルギーです。
急性炎症は、主にマクロファージが主体となって起こる。
急性炎症は、好中球などが主体となります。慢性炎症では、マクロファージや形質細胞、線維芽細胞などが主体となります。
代表的な炎症マーカーとして、CPKがある。
CRP(C反応性蛋白質)や白血球などが代表的な炎症マーカーとしてあります。
心筋細胞は、再生能力が乏しい。
エンドドキシンショックでは、末梢血管抵抗が低下する。
ネクローシスとは、生体の細胞数調節のために自発的に行われる細胞死である。
ネクローシスとは、細胞が一定以上の傷害を受けた際に細胞が死亡することで「壊死」ともいいます。自発的に行われる細胞死はアポトーシスといいます。
静水圧(毛細血管圧)の低下で、浮腫が起こる。
静水圧の上昇で浮腫が起こります。他にも膠質浸透圧の低下や血管透過性亢進、リンパ管閉塞などでも浮腫が生じます。
血友病では、破綻性出血が起こりやすい。
血管壁に損傷が生じて起こる破綻性出血ではなく、それ以外の原因による漏出性出血(毛細血管の隙間から赤血球が漏れ出す出血)が起こりやすくなります。
内出血によって血液が固まったものを血種という。
肝細胞癌の際には、AFPなどの腫瘍マーカーが上昇しやすい。
肝硬変などで門脈圧が亢進した際に、臍周囲に放射状に皮静脈の怒張や蛇行がみられることを、クモ状血管腫という。
メドゥサの頭(腹壁皮下静脈の怒張)といいます。クモ状血管腫とは、肝硬変などにより肝臓でのエストロゲン代謝が低下し、エストロゲン濃度が高くなることで毛細血管拡張が生じます。血管がクモが足を広げたような形に見えるため、そのように呼ばれています。
ウィルヒョウの転移とは、胃癌などの消化器癌が左鎖骨上窩のリンパ節に特異的に転移することである。
低容量アスピリンはプロトロンビン産生を抑制する。
低容量アスピリンは、プロスタグランジン類の1つであるトロンボキサンA2の合成を阻害することによって、血小板凝集を阻害します。ワルファリンは、ビタミンKの働きを阻害(ビタミンK拮抗薬)して、プロトロンビンの産生を抑制します。
肝性脳症では、羽ばたき振戦・腱反射異常などの神経症状が出現する。
血糖値が、概ね300mg/dlを超えると、尿糖が出現する。
160~180mg/dlを超えると尿糖が出現するといわれています。
糖尿病の三大合併症のうち、最も早期に出現しやすいのは、精神障害である。
糖尿病の三大合併症は、腎症・網膜症・神経障害で、最も早期に出現しやすいのは神経障害です。
核酸のピリミジン基が、最終的に尿酸となる。
プリン基が、プリン体を経て尿酸となります。
肝細胞性黄疸では、間接ビリルビンが上昇し、直接ビリルビンは上昇しない。
間接ビリルビンも直接ビリルビンも上昇しますが、一般に直接ビリルビンが優位となります。
大脳基底核に間接ビリルビンが沈着して黄染した状態を核黄疸という。
胆石症では、ビリルビン結石が多い。
コレステロール結石が約70%を占めます。
アルツハイマー病は、大脳皮質にβアミロイド蛋白(老人斑)が沈着している。
性染色体異常には、ターナー症候群やクラインフェルター症候群などがある。
フェニルケトン尿症は、染色体異常である。
常染色体劣性遺伝病です。染色体異常と遺伝病は異なります。
播種性血管内凝固症候群の治療には、ワルファリンが用いられる。
ヘパリンや輸血等が用いられます。
高齢者の薬物動態では、代謝の低下が起こる。
ジギタリスや炭酸リチウムなどは、治療係数が大きい。
治療係数とは安全係数ともいわれ、50%致死量/50%有効量で求められます。治療係数が小さいと少ない量で致死量(または中毒量)に達し、逆に大きいと多量に投与しないと致死量(又は中毒量)に達しません。ジギタリスなどは、治療係数が小さいため、中毒を起こしやすくなっています。
病気に対する理解度が低い場合、薬のコンプライアンスは低くなりやすい。
ニフェジピン(カルシウム拮抗薬)内服中にグレープフルーツを摂ると、血中濃度が低下し、薬効が低下する。
グレープフルーツに含まれる成分が薬物代謝を阻害するため、血中濃度が増加し、薬効が増強します。そのため、カルシウム拮抗薬を使用している場合は、グレープフルーツ摂取は禁忌となります。
オピオイド薬の副作用として、過覚醒や下痢などがある。
オピオイド薬の副作用として、中枢抑制(眠気など)、腸管抑制(便秘など)、呼吸抑制、依存形成などがあります。
42歳女性の血液検査で、ナトリウム120mEq/lは正常である。
血清ナトリウム値の正常値は、135~145mEq/l。135mEq/l未満は、低ナトリウム血症の状態となります。
帯状疱疹などの治療として、ペニシリン系薬剤が使用される。
帯状疱疹はウイルス性疾患であるため、ペニシリン(抗菌薬)は効果がありません。アシクロビル(抗ウイルス薬)などが使用されます。
シクロフォスファミドの副作用として、出血性膀胱炎や脱毛などがある。
抗がん剤や免疫抑制剤として使用されている薬剤です。
ヒスタミンH2受容体遮断薬は、胃液分泌などを抑制するため、胃・十二指腸潰瘍などに用いられる。
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)には、アスピリンやジクロフェナクナトリウムなどがある。
持効型インスリンの効果時間は、5時間程度である。
約24時間効果が持続します。
ジギタリス製剤服用中は、定期的に血中濃度を測定する。
利尿剤は、昇圧剤の効果もある。
利尿剤は循環血液量が減少するため、血圧が低下します。
β2刺激薬は、気管支拡張薬として使われる。
クロイツフェルト・ヤコブ病は、発症すると緩やかに経過し、死に至る。
急速に進行し、数か月以内に認知症、寝たきりとなり、約90%が1年以内に死亡します。
A群溶血性連鎖球菌感染症罹患後に、ネフローゼ症候群などを発症することがある。
A群溶血性連鎖球菌感染症罹患後には、免疫学的機序を介して、急性糸球体腎炎やリウマチ熱などを発症することがあります。
淋菌感染症で、不妊症を起こすことがある。
性器クラミジア感染症でも不妊症となることがあります。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、CD8陽性細胞に感染して免疫不全を起こす。
HIVは、免疫の司令塔であるCD4陽性細胞(ヘルパーT細胞)に感染し、免疫不全を起こします。
乳児ボツリヌス症予防のため、6か月未満児には、ハチミツを与えてはならない。
1歳未満児には、ハチミツを与えてはならないとされています。
単純ヘルペスウイルスによって、帯状疱疹が発症する。
水痘・帯状疱疹ウイルスによって帯状疱疹が発症します。単純ヘルペスウイルスによっては、口唇ヘルペスや性器ヘルペス(水泡形成)などを生じます。
痛風では腹痛が特徴的所見である。
激しい痛みを伴う関節炎が生じます。